LTは大抵の場合5分という、決められた時間の中でよいパフォーマンスを行うものです。長すぎると、時間が来てしまって、最後まで行かずに終わります。短めに作るとどうでしょう。スピーチ自体は無事に終えられるわけですが、5分が終わるタイミングで鐘を鳴らす役割の人は手持ち無沙汰になってしまいます。また、そういう短いLTが続くと、お行儀のよい感じになとなり、盛り上がりに欠けます。
願わくば、最後のオチが5分丁度ぐらいにあって、鐘と同時に終わりたいものです。
そこでまず重要なのが、時計です。イベント運営側が大きな時計(iPad)などを準備してくださっていて、終わりの鐘を鳴らす人も、スピーカーもその同じ時計を常に見ることが出来る。これがおそらくベストな状態です。
ただ、なかなかそうは行きません。運営側にiPhoneで時間を計る人がおり、その人と鐘の担当のみにしか実際の時間がわからないという場合。登壇者は自分でいま何分何秒なのか、知ることが出来ず、5分ピッタリに終わらすことがとても困難になります。
この場合は、自分でもiPhoneなどのストップウォッチを用意しておき、タイムキーパーの人と同時にストップウォッチをスタートさせるのがよいでしょう。
ここで重要なのは、必ずiPhoneの自動ロックを解除しておくことです。大抵の人が自動ロックを1分などに設定しているはずですから、そのままにしていると、ロックがかかって、iPhoneの画面は真っ黒になってしまいます。実際自動ロックがかかると、見えませんし、見るためにロックを解除すると、聴衆者からみて空白の時間ができるので、全く良いことはありません。
これで時計のことは心配なくなるはずです。あとは練習通りやって5分ちょうどで終わらせればokですね。ただこれも練習では想定できない、本番ならではの事象が発生します。それは聴衆者の反応です。
聴衆者の反応がよい場合。挨拶のオウム返しがとても盛り上がったり、準備したネタがウケたりすると、その会場の笑い声がある程度落ち着くまで待つ必要が出てきます。そうなるとLT時間が予定より延びます。逆に、会場の張り詰めた空気などから、スピーカーが緊張し、余白や間を怖がッタ結果、やたら早口になる場合です。そうなるとLT時間は短くなりすぎるでしょう。
どちらも、当日その場の聴衆者の影響するところなので、回避するのはなかなか難しいのですが、多少はコントロールできるテクニックをお伝えします。それはスライドの中に時間のチェックポイントを入れておくことです。このスライドが来たタイミングで3分経過とか、最後の5枚は10秒程度だから、その直前のスライドのタイミングで4分50秒経過にする。といった感じです。
こうしておけば、チェックポイント毎に、遅れているなら早口で。早まっているなら、ゆっくり話すか、ちょっと説明を丁寧に増やすかなど。調整がある程度可能になります。周回するレースにおいてペースを確認しながら走るのイメージでLTを行えばよいわけです。
ということで、時計の確認と、時間調整のためにスライドにチェックポイントを設けるというお話でした。何にせよ、いろいろ思慮して、行動し、盛り上がった上に、バッチリ時間丁度で終わったら、そんなLTはなかなか気持ちいいものです。どうぞ挑戦してみてください。
LTアドベントカレンダー:5日目として書いており、ちゃんと間に合うことができました。この先どうなりますやら
明日以降もつづくはずですー。お楽しみに。